本器は地震に先行して生じると想定されるVLF帯のパルス状の電磁波信号を観測する装置です。入力は6CHあり100MHzサンプル12bit分解能でAD変換を行います。AD変換したデータの高速な処理が要求されるためフィルタリングやGPS時計の時刻付与などの処理をハードコア型ARM CPU搭載の最新型FPGA(Zynq)で行なっています。観測データ用リングバッファを内蔵の1GBメモリに持ち、連続したイベントの取りこぼしが生じないようにしています。処理後のデータは1Gbpsの専用LANを通じてリアルタイムに外部の記録用PCに向けて送信出来ます。同じLANを通じて外部から本器のLinuxにログインすることで観測中のパラメータ変更およびメンテナンスを行うことが出来ます。PoE(Power over Ethernet)機能によりLANケーブルから本器の動作用電源を供給することが出来るので、敷設ケーブルを減らす事が出来ます。
この製品は当社で開発出来る製品の例としての参考情報となります。
価格 個別に見積りを承ります
参考価格 仕様により300〜500万
************ 基本仕様 ************
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●磁場センサー
- 個数 標準2本
- 形式 インダクション型 フェライトコア
- プリアンプゲイン 17dB
●電場センサー
- 個数 標準1本
- 形式 ダイポールアンテナ
- プリアンプゲイン 17dB
●センサーケーブル
- 形式 シールド型 標準50m 最大100m 3本まで付属
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●メインアンプ
- センサープリアンプ用電源出力 ±5V
- チャンネル数 6CH
- 構成 可変ゲインアンプ2段
- ゲイン G1=1,2,4,8 G2=1,10,100 チャンネル毎可変
●AD変換器
- アンチエリアジングフィルタ fc=5MHz 2次
- サンプル周波数 100MHz
- ビット数 12bit
- AD入力レンジ ±1V
●GPS時計
- 時刻精度 <100nsec
- 外部アンテナ 防水型
- アンテナゲイン 40dB
- アンテナケーブル 20m
●イベントトリガ
- データ記録期間 1msec〜100msec/event 変更可能
- トリガレベル 入力換算電圧で設定 変更可能
- プリトリガ期間 0.1msec〜10msec 変更可能
●専用線LAN・データ送信・リモート制御
- LAN規格 1000BASET-TX(1Gbps)
- 通信プロトコル TCP/UDP
- データ送信プロトコル UDP上の独自プロトコル
- リモート制御プロトコル ssh, http
●観測装置本体
- 筐体 樹脂製防水型IP67
- 筐体サイズ W410×D330×H175mm
●電源
- 受信PC側からLAN専用線を通じたPoEによるDC48V供給
- 消費電力 13W以下
上記基本仕様を元にして、お客様毎にカスタマイズ可能です。
●PDFカタログ